赤土王者ナダル 禁止薬物使用の名誉棄損で仏元大臣を提訴
前日のバルセロナ・オープン決勝で錦織圭を下してクレーコートでは最多タイの49度目の優勝を成し遂げたラファエル・ナダル(29=スペイン)。
劣勢を強いられても相手に隙を与えないプレースタイル同様、コート外でも必死の反撃に出た。
ナダルの母国であるスペインなど複数の欧州メディアが25日、ナダルがフランスのロゼリーヌ・バシュロナルカン元スポーツ大臣をパリの裁判所に名誉毀損で訴えたと伝えている。
同大臣は3月10日にフランスのテレビ番組でナダルが12年に故障で7カ月間、戦列を離れていたことに言及し「恐らくドーピング検査で陽性反応が出たためだ」と発言。これに対し当のナダルは「国際テニス連盟(ITF)にでも、世界反ドーピング機関(WADA)にでも、みんなに尋ねればいい」と真っ向から反論。スペインオリンピック委員会は「(ナダルは)数えきれないほどのドーピング検査を受けてきており、しかも彼の長きにわたる選手生活でその全てをクリアしてきた」と擁護した。
ナダルは弁護士を通じて「今回の件で私の誠実性やアスリートとしてのイメージを保護するだけでなく、私のすべてのキャリアの価値も守りたい」との声明を発表。