後味悪い女子バレーリオ切符 タイ戦大逆転は“日本の笛”か
どうにもスッキリしない五輪キップだ。
女子バレーの五輪世界最終予選兼アジア予選最終日。日本(世界ランク5位)は前日、イタリア(同8位)に負けたものの4位以内を確定させて五輪行きを決めていたが、この日はオランダ(同14位)に3-2で勝ち5勝2敗の3位に浮上。4勝3敗の韓国(同9位)を抜いてアジア1位の座で五輪に向かうことになった。
しかし、18日に日本に大逆転で負けを喫したタイは今でも納得できないはずだ。監督が使うタブレット端末の不調で、交代メンバーが画面に出ないことを聞いただけでレッドカードとなり、判定へのチャレンジを伝えることができないと抗議してもレッドカードを出されて2点を失った。これでゲームの流れもガラリと変わったから、試合後に不満を爆発させたのは当然だろう。もしもシステム不備の問題が日本側に起きて真鍋監督が抗議したら、審判はどんな判断を下しただろうか。
日刊ゲンダイ本紙は17日付の紙面で、五輪の最終予選でありながら日本だけ試合時間が第4試合(19時開始)に固定され、しかも対戦日と対戦国を2試合指定できる開催国特権もあることから不公平だと指摘した。アジアのライバルである韓国に負けた翌日のタイ戦で、形勢不利な最終セットの不可解なジャッジは、日本を応援しているファンだって、決して気持ちがいいものではない。