手倉森ジャパンに足りないのは「ゴールに放り込む」感覚
日本五輪代表(23歳以下)が参戦していたトゥーロン国際大会は、決勝(現地時間29日)でイングランドが、フランスを2-1で下して優勝した。
日本は1次リーグB組で1勝3敗(得点3・失点5)の4位に終わった。
負けた3試合はすべて1点差負けということもあり、監督もコーチも選手も「勝てない試合ではなかった」と思っているようだが、試合内容を振り返ると手倉森ジャパンの抱えている問題点がくっきりと浮かび上がる。「決定的な仕事ができるFWがいない」「攻撃陣がシュートを打っても決め切れない」「局面に応じて緩急をつける選手が見当たらない」――。
トゥーロンでは富樫(横浜M)、オナイウ(千葉)、浅野(広島)、鎌田(鳥栖)のFW陣にMF登録の南野(ザルツブルク)、野津田(新潟)、矢島(岡山)らの得点が期待された。
しかし、浅野、富樫、南野の各1ゴールでは勝てるはずもないし、リオ五輪に大きな不安を残した。
攻撃陣には「体にゴールを決める感覚を植え付ける」ことが、絶対的に足りないという印象を持った。彼らには、何よりもシュート練習の反復が必要じゃないかな。