小笠原がオコエが…高卒外れ1位の躍動に他球団ほぞをかむ
小笠原は昨夏の甲子園優勝投手であり、オコエは驚異的な脚力で夏のベスト4進出に貢献。ともにドラフト1位候補といわれたが、同じ高校生のソフトバンクの高橋純平(県岐阜商)が4球団、ロッテの平沢大河(仙台育英)が2球団の競合となった一方、2人は外れ1位で指名された。
「小笠原は肘に遊離軟骨を抱え、オコエは打撃を不安視する声があった。育成に時間がかかるという判断に加え、大学、社会人の即戦力が欲しい球団も多かったことが外れ1位だった要因」と、在京球団のスカウトは言うのだが、今のところルーキーで目立った活躍をしているのは、DeNAの今永(駒大)と楽天の茂木(早大)くらいである。
大学、社会人出身の1位選手が壁にブチ当たる中で、少なくとも開幕からわずか2カ月で、一軍で才能の片鱗を見せた高卒の外れ1位ルーキー。しかもある程度完成されている即戦力と違って、まだまだ伸びしろがある。指名を見送った大半の球団は今ごろ、ほぞをかんでいることだろう。