投球回数も12球団トップ 巨人・菅野の“孤軍奮闘”なぜ続く
巨人が瀕死の状態だ。ソフトバンクに2年連続で3タテ食らって4連敗中。借金生活突入でセ・リーグでは4位に沈んでいる。交流戦は4カードで6勝6敗の五分だが、これは昨季と同じペース。残りは楽天、ロッテとの6連戦。楽天には1勝2敗、ロッテには3連敗が昨季の成績だ。
昨季の交流戦は12チーム中11位に終わり、シーズンが再開しても4カード勝ち越せなかった。惨敗した交流戦ショックを引きずったからだ。こうなると頼りはエースの菅野智之(26)だけ。防御率は驚異の0.75。規定投球回に到達している投手の中で両リーグ通じて唯一の0点台である。それどころか1点台すらいない。菅野がずばぬけているのはそれだけではない。
開幕当初は中5日でスタートしたが、高橋監督は約1カ月でこれをやめた。最近は中6日の間隔で120球前後の登板が続いている。一見、首脳陣は大事に起用しているように見えるが、投球回数を見てみると、こちらも12球団トップの96イニング(12試合)。このままのペースでフル回転すれば、単純計算で200イニングを余裕で超える221回のハイペースとなる。貧打線ゆえに援護がない試合が多く、10日のソフトバンク戦で完投負けを喫したように、勝っても負けても、完投に近いところまで投げる試合が多いのも影響している。