交流戦で巨人3連敗 ソフトBとの差を高橋善正氏が多角分析
「この日も点差以上の差を感じさせられました」
評論家の高橋善正氏がこう言った。
巨人が5-7で敗れ、ソフトバンクに3タテを食らった昨12日の試合。試合後、巨人の高橋由伸監督(41)は、「結果を受け止めて気持ちを切り替えて欲しい」と選手に奮起を促したが、
「ソフトバンクは2番打者の城所が初回から2打席連続本塁打。伏兵ながら、巨人の中軸打者と比較しても、見劣りするどころか、振り切るというスイングの迫力では上回っていた。初戦はエースの菅野が2失点完投した巨人に対し、ソフトバンクは4投手の継投で1失点。巨人ナインはこの3連戦で、投手力も攻撃力もレベルの違いを痛感させられたはずです。現場の選手や首脳陣はもちろん、球団もこの結果を重く受け止めるべき。チームづくりの根幹から見直さなければ、ソフトバンクとの差は埋まらないという気がします」
と、巨人OBの高橋氏は言うのである。
昨年の交流戦でも3連敗を喫している巨人は、これでソフトバンクに6連敗。ソフトバンクの工藤公康監督(53)は、「誰も最後まで気を抜かない姿勢が連勝と接戦の強さにつながっている」と分析したが、図らずも両軍指揮官が口にした「気持ち」の問題では片づけられないのではないか。