トルコに快勝 スペインが前人未踏のユーロ3連覇に手応え
08年、12年に続いて欧州選手権(ユーロ)制覇を狙うスペイン。
2戦目のトルコ戦(日本時間18日午前4時キックオフ)の勝利でデルボスケ監督は、前人未到の「3連覇もイケル!」と手応えをつかんだのではないか。DF、MFと違って「国際舞台での実績に乏しい」と批判された攻撃陣が、きっちり結果を残したからである。
前半34分、FWノリートのクロスを189センチFWモラタが頭で合わせて先制。その3分後。背番号10のセスクの浮き球パスにノリートが反応。倒れ込みながら技アリ右足シュートで追加点を奪った。そして後半3分にはモラタがこの日2点目となるゴールを決め、この時点で勝負あった。
モラタ、ノリートともにトルコ戦が代表11試合目。100試合超のDFラモス、MFセスク、MFイニエスタと比較するまでもなく、信頼感はいまひとつだったが、トルコ戦の活躍で一気に存在感が増した感がある。
サッカージャーナリストの六川亨氏が言う。
「トルコがガチガチに守るのではなく、オープンな戦いを挑んできたことでスペインの良さが“引き出された”試合でしたが、それでもモラタ、ノリートのゴールは秀逸だった。批判めいたことを言われながら、彼らを招集したデルボスケ監督もホッとしたでしょう。今後もモラタ、ノリートのプレーに注目したい」
3戦目のクロアチア戦(同22日午前4時キックオフ)以降も、トルコ戦のように結果を出せば、スペインのユーロ3連覇がグッと近づく――。