組閣補強とも順調 中日森新監督に“脱落合GM”の動き
森繁和新監督(61)が率いることになった中日の来季組閣が順調に進んでいる。土井正博元西武ヘッドコーチ(72)が打撃コーチに、森脇浩司前オリックス監督(56)がチーフ格の野手コーチに就任する人事が内定したと報じられ、同時に球界では「落合GMにもさすがに焦りがある。GMの契約は来年1月まで。谷繁監督を解任したことで『編成トップの責任はないのか!』と自身に批判が集中し、1月以降の処遇は未定という状態。なんとか球団に影響力を残そうと、子飼いの森新監督の意見を聞きながら、懸命に汗をかいているらしい」などとする“解説”が広まっている。
が、落合GMにそんな「人脈」と「交渉力」があるのか。落合GMは中日監督就任が決まった04年も、自ら声をかけたのは社会人時代に面識があった森投手コーチ(中日監督)と高代野手総合コーチ(阪神ヘッド)の2人だけ。その後、名参謀として落合政権を支えることになった森コーチにしても、現役時代は一緒に食事に行くことはおろか、言葉を交わしたことすらほとんどないという関係だった。マスコミ関係者から聞いた番号に電話をかけ、「オレだよ、落合」「あ!? どこのオチアイ?」という会話のあとに突然、就任要請をし、以降は森コーチと高代コーチに組閣をほぼ丸投げした。現役時代から一匹狼を気取った落合GMの人脈は今もその程度なのである。