「本田1トップ」がサプライズ? ハリル監督には芸がない
W杯予選で3試合連続ゴールのFW原口元気は「伸びしろ」を感じさせる。アドバイスさせていただくとしたら、DFとの駆け引きを覚えて欲しい。
スピードもあるし、突破力もある。6日のイラク戦のように右足ヒールでのシュートは点取り屋らしいアイデアが詰まっていたし、オーストラリア戦のシュートはストライカーならではの冷静さが伝わってきた。あとはDFの予測を裏切るような動きとか、死角に入ってからの飛び出しといった「抜け目のない」プレーを身に付けて欲しい。
大いに気になる点がある。終盤になるとハリルホジッチ監督は、上背のある選手を相手ゴール前に配して、ロングボールを放り込む「パワープレー」を仕掛けてくる。
しかし、代表メンバーにオランダで結果を残している身長193センチFWハーフナー、G大阪の192センチFW長沢駿、鳥栖の185センチFW豊田陽平といった空中戦に強いJリーガーを呼ばず、DFの吉田麻也や丸山祐市をパワープレー要員にしている。
パワープレーに適したFWを呼び、短期間で代表チームに馴染ませ、勇気を持って試合で使って結果を残す――。これが代表監督の仕事である。
もしかしてハリルホジッチ監督には、無理な注文なのだろうか?