中日・落合GM 任期切れを前に恒例の新人食事会欠席の波紋
その一つが編成だ。今オフ、FA権を取得した大島、平田の提示条件を見直し、残留にこぎつけたのも森監督。メジャー経験のある大塚二軍コーチをパドレス3Aに派遣し、手薄だった北米ルートを開拓するため助っ人発掘の任にも就けた。キューバに関してもリナレス巡回コーチをスカウトとし、2人の育成選手を獲得する方針を決め、今後は大物選手を引っ張れる体制をつくりたいという。
「落合GMが主導したドラフトは失敗続きだったこともあり、国内のスカウト部門の強化も検討している。多くの選手を発掘してきた中田スカウト部長が来年1月で定年を迎えるタイミングで人員の強化、配置転換を行うようだ。そもそも、今年のドラフトも森監督の意向が強く反映されている」(中日OB)
選手起用でも特別扱いはなくなる。11年「ドラ1」の高橋は育成を念頭に置いて我慢強く使われてきたが、森監督は今オフ、同じ三塁手の新助っ人・ゲレーロ(ドジャース)を獲得。前出OBは、「開幕投手もエースの大野に加え、吉見や助っ人らと競争させる方針。落合GMの監督時代はベテラン中心の起用だったが、年齢を問わず良い選手を使う形になるのではないか」と言う。