埋まらないサーブの差…錦織圭は「世界5位」止まりなのか
計24本のサービスエースを決めたフェデラーとは対照的に、錦織はサービスゲームでも主導権を握れない。何度もリターンエースを食らったばかりか、逆にコートの中を走り回されるはめに。錦織はサーブの速度でフェデラーより20キロ近く劣り、コースも甘かった。だからサービスゲームでも主導権を握られ、これでもかというくらい走らされてしまう。これでは消耗もするし、体も悲鳴を上げる。
サーブが強烈なのはフェデラーに限らない。世界のトップクラスの選手はいずれも、サーブの威力もコースも錦織より上だ。錦織は現在、弱点を克服すべくサービスの質を上げる努力をしているというが、それでもトップとの差は当分、埋まりそうもない。
「こういう負け方で(自分に)失望している。フェデラーのプレーは以前と同じように、力強かった。マリー(29・英国=世界ランク1位)も負けたし、(自分にも)チャンスはあった。もったいなかった」
試合後の錦織はこう言って肩を落とした。