会員問題やアクセスより不安 霞ケ関CCは雷が最大の懸念
こちらも対策が必要だ。
東京五輪のゴルフ会場となっている霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)が女性の正会員を認めていない問題で、大会組織委員会や日本オリンピック委員会とゴルフ場の関係者は3日、都内で協議を行った。
霞ケ関CCは女性差別の他にも、選手村(中央区晴海)から約70キロも離れているアクセスの問題や気温が35度を超える酷暑を懸念する声もある。「それもそうですが、他にも心配なことがあります」と、埼玉県のゴルフ場関係者がこう言う。
「群馬県ほどではないですが、埼玉も夏場に雷が多い。昨年の8月4日には、霞ケ関CCから4キロと離れていない川越南高校の校庭に落雷があり、試合中の野球部員を直撃した。当日は県内に雷注意報が出ていたが、事故のあった学校上空には、雷の発生を予想させる黒い雲はなく、晴れていたそうです。8月の川越は厳しい暑さですから、どこのゴルフ場も来場者は減ります。遠くで雷が発生すれば避難はたやすい。でも、五輪関係者は大会期間中(7月30日~8月8日)、霞ケ関CCに20万人の観客を集めると言ってるそうです。それは大袈裟にしても、1日2万人ぐらい入る日はあるかもしれません。突然雷が発生したらギャラリーの逃げ場はありません」
くしくも、昨年高校球児が雷に打たれたのは8月4日。東京五輪ゴルフの開催時期と重なっている。霞ケ関CCは問題山積だ。