なぜ今ごろ? ゴルフ4団体「予備グリーン」遅すぎた統一
名門の霞ケ関CCか、パブリックの若洲GLか――。
東京五輪のゴルフ会場問題は今もゴタゴタしているが、こちらは「解決」した。
日本ゴルフ協会(JGA)、日本プロゴルフ協会(PGA)、日本ゴルフツアー機構(JGTO)、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の4団体は、今季より予備グリーンの規則上の扱いを“世界基準”に統一することを発表した。
これまでJGA主催の日本オープンや日本女子オープンは、予備グリーン(サブグリーン)は、「目的外のパッティンググリーン」とし、そこにボールが乗った場合は、救済を受けなければならず、サブグリーンの外に無罰でドロップしていた(規則25-3b)。これは世界共通のルールだ。
■おかしなダブルスタンダード
これまでLPGAの冠大会は、予備グリーンを「スルーザグリーン」とローカルルールで規定し、サブグリーンの上からそのまま打たせていた。そのため、米ツアーとの共催だった04年のミズノクラシックで、当時は国内ツアーメンバーだった宮里藍が、サブグリーンからあるがままの状態でプレーして2罰打を受けるというルールトラブルも起きていた。