ファンは売却大歓迎 マ軍オーナー“史上最悪”のドケチぶり
「ロリアは史上最悪のオーナーだ」――。
「ロリア」とは球団売却交渉を進めているマーリンズのジェフリー・ロリア・オーナー(76)のことだ。イチロー、田沢の日本人選手2人も所属する渦中のマーリンズは11日(日本時間12日)、本拠地マーリンズ・パークで恒例のファンフェスタを開催。米国のドナルド・トランプ大統領一族が経営する企業への身売り報道に、集まったファンからは歓迎する声が相次いだ。
長らくシーズンチケットを購入し続けているというファンは、地元紙「マイアミ・ヘラルド」の取材に「チームの勝利よりビジネス優先のオーナーがいなくなるとは、ワールドシリーズ制覇に匹敵する喜び」と辛辣なコメント。多くのファンは「ロリアよりも選手の補強に金を投じてくれるだろう」と新オーナーに期待を寄せた。
ロリア・オーナーが地元ファンから嫌われるのは当然だ。02年に球団を買収して以来、主力に育った若手の放出を繰り返してきた。選手補強にはほとんど金を使わず年俸総額は毎年のように25位以下。12年の新球場開場に合わせて珍しく大型補強を敢行したが、その年最下位に終わると主力5人を一気に放出して批判を浴びた。収入の低い球団にMLBから与えられる分配金をオーナーが懐に入れていると噂されたこともあった。
マーリンズの売却は早ければ6月のオーナー会議で承認される見込みだ。