巨人で散々も攻守で変貌 小林誠司は侍Jのオマケにあらず
その小林がここまでの4試合で打率.455、4打点。1次ラウンドの中国戦では試合の流れを引き寄せる2ランを左翼スタンドに叩き込み、2次ラウンド初戦のオランダ戦でも一時は勝ち越しとなる適時打を放った。最大のネックとされた守りでも奮闘。オランダ戦では四回以降の8投手を好リードし、8イニングを1失点に封じた。
これには、辛口の論評で知られる野村克也元楽天監督やロッテ元正捕手の里崎智也氏も「頭が下がる」「陰のMVP」と脱帽。巨人ではあまり見せることのない、充実感に満ちあふれた表情でグラウンドに立っている。
国際試合という大舞台で、首脳陣が信頼し、責任を持たせて使えば、選手は短期間でも大きく変貌することがある。オープン戦が本格化して調子が落ち始めた、巨人期待の岡本和真(20)にも当てはまりそうだが……。