「誰もが東京五輪目指すわけでは」 瀬古氏に反論した理由

公開日: 更新日:

 川内といえば、レースのたびに倒れ込むようにゴールする姿が印象的だが、それは一つ一つのレースに全力投球している証しでもある。

「私としては『ロンドンをステップに東京へ』というのがすごく嫌なんです。東京五輪が一番大事で、東京のためにはロンドンは『捨て石』にしてもいいみたいな。ロンドンで全てを出し切りたいというアスリートもいるわけであって、誰もが3年後、4年後まで一線級でいられるか分からない。私は偶然にも2011年から7年間トップ級でやってこられたけど、今後、何かあってケガで立ち直れなくなるかもしれないし、3年後なんてどうなるか分からない。いろんな人が、3年計画とか4年計画とか言いますけど、私はせいぜい1~2年計画で、目の前のレースを一つ一つ大事にして、目的意識を持って走りたい。それに、やっぱり日本代表ってそういうものじゃないと思うんです。世界陸上でも五輪でも日本代表は日本代表。選ばれたからには、選ばれなかった人がいっぱいいるので、そんな先のレースを見ている場合じゃなくて、いま目の前にある世界陸上を見ろよと思っているので、正直あんまり『東京、東京』って言われたくないんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動