「誰もが東京五輪目指すわけでは」 瀬古氏に反論した理由

公開日: 更新日:

 東京五輪がすべてという風潮には、こんなリスクもあると指摘する。

「東京が終わったら、多くの選手が燃え尽き症候群になっちゃうんじゃないかというのがすごく心配。特に、ギリギリでやっている選手のモチベーションがなくなって、一斉に引退してしまうかもしれない。私は東京の先も全然やるし、東京だけがモチベーションじゃないので、自分が弱くなるまではいつまでもやるつもりなのでまったく問題ないんですけど、日本のマラソンが今まで以上に弱くなるんじゃないかと思って。2021年も世界陸上(米国)がありますから、それがすごく心配なんですよ」

 川内はそう言って表情を曇らせた。

▽かわうち・ゆうき 1987年、埼玉県出身。春日部東高から学習院大に進学し、07、09年に関東学連選抜として箱根駅伝に出場。大学卒業後は実業団に入らず、当時陸上部のなかった埼玉県庁に入る。職員としてフルタイムで働きながら「市民ランナー」として全国のマラソン大会に参加。五輪出場はなし。3人兄弟の長男で、次男と三男、母も市民ランナーとして活動中。172センチ、59キロ。

【連載】川内優輝 日本マラソンに物申す

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭