千秋楽までもつの? ボロボロ稀勢の里は初日土でもう試練
最大の問題は、千秋楽まで相撲が取れるのかということだ。「出る」と決めたからには、簡単に途中休場はできないだろうが、前出の中澤氏が言う。
「今日の相撲を見る限りでは、『今場所は休場して、来場所出直します』と言った方がよかった。とても千秋楽までもつとは思えません。仮に3連敗でもしようものなら、いよいよ休場もあるでしょう。負けが込めば、休場しなくてはいけないのが横綱の宿命です。稀勢の里にとっては初めての試練。これがいい勉強になればいいのですが……」
先場所の千秋楽では、左腕がほとんど使えない状態で逆転優勝と大粒の涙でファンを感動させた稀勢の里。80年ぶりとなる偉業どころか初日の土でいきなり追い込まれてしまった。