巨人・陽岱鋼に「走れない」疑惑 ライバル球団選手も証言
大西コーチは「守備位置が深かったし、あれは間に合わないと思う。ただ、無理にバックホームして打者走者に二塁へ行かれんようにとは言っている。陽の送球が緩いとは思わない。肩は強い方やから」ときっぱり否定した。
■「センターに飛んだらゴー」
しかし、中日のあるベテラン選手がこう証言した。
「肩じゃない。足ですよ。故障離脱の原因となった箇所に問題があるのか、全然動けていない。打者の時も微妙な当たり以外は全力疾走しないでしょう。いや、ひょっとしたら走れないのかもしれない。後逸して三塁打になったのも、万全の状態なら普通に捕球できる当たり。イージーです。動けないから、(陽)ダイカンの所へ飛んだらゴーというのは、みんな頭に入れています」
リーグ戦再開前、1番を長野にするか陽にするか、巨人の首脳陣は悩んでいた。村田ヘッドコーチは「1番は状態がいい方。脚力は陽の方があるけど……」と話していたが、結局1番ではなく5番で起用した。日本ハム時代の13年には47盗塁でタイトルを獲得。本人も「走りたい」と言っているが、14試合でいまだ盗塁はゼロである。
今年から5年の長期契約。球団の台湾戦略もあるだけに、簡単には外せない選手でもある。実は「走れない」陽が、高橋由伸監督の足かせになる可能性はある。