移籍は得か損か ダルのドジャース入りをMLB通はどう見る
■ドジャースタジアムは「投手有利」
レンジャーズの本拠地は典型的な「打者有利」の球場だったが、ドジャースタジアムは真逆。中堅から本塁に向かって風が吹くうえ、夜になると風が湿気を含むため、本塁打が出にくい「投手有利」の球場として知られる。
しかもドジャースタジアムは両翼が100.6メートル、左中間、右中間が117.3メートルと広いため、飛球が多いダルが一発を食うケースも減るはず。球場の特性も含めれば三重苦どころか「四重苦」から解放されることになる。
「ドジャースはレギュラーシーズン終了まで先発を6人で回すとみられるので、ダルは余裕を持ってマウンドに上がれるのではないか。ローテーション通りならレギュラーシーズンはあと9~10試合に登板する。少なく見積もっても5~6勝は計算できるでしょう。レンジャーズでの6勝(9敗)と合わせて、勝ち星は2ケタに乗せると思いますね」(友成氏)
■終盤とポストシーズンを評価
移籍してもレンジャーズとの6年契約は引き継ぐため、ダルはシーズン終了後、FAになる。今季まで6年総額約61億6000万円、年平均約10億円だった年俸が、オフにハネ上がるのは確実視されている。それがドジャースへの移籍によって、さらに膨れ上がることはあるのか。前半戦以上の成績を残し、例えばワールドシリーズ制覇に貢献したりすれば、評価は変わるのか。