メジャーでも二刀流挑む ハム大谷の“本命球団”はどこだ?
■ベタンコートは頓挫したものの
確かに「日本人エースはいない」うえ、「やり甲斐」もありそう。加えて二刀流にチャレンジできる下地がある。
捕手登録ながら昨季2度登板、オフもウインターリーグで投手経験を積んだクリスチャン・ベタンコート(26)が今季、開幕から二刀流に挑戦したのだ。
投手として4試合、計3回と3分の2を投げて6安打、8与四球、9失点。打者として8試合に出場して7打数1安打、3三振。
投打とも振るわず、4月下旬にマイナー落ちしたものの、ベタンコートの二刀流起用は、「大谷を獲得した場合のモデルケース」ともいわれている。
昨年から日本ハムは2月前半、米アリゾナ州ピオリアにあるパドレスのキャンプ施設を利用。昨年は複数の球団スタッフが大谷の投打を目の当たりにし、「投打ともやらせるべき」「片方の可能性を消すことはもったいない」と口をそろえたという。
パドレスの編成・環太平洋相談役の斎藤隆氏(元楽天など)は今年4月、日刊ゲンダイの連載の中でベタンコートの二刀流起用に触れ、「もし、実現すれば歴史が変わる可能性がある。それくらいレアケースなのは間違いない。ただ、そういう可能性は今、球団自体が求めているところでもある」とつづっている。