「現状ではプロ厳しい」広岡達朗氏が語る成功の必要条件
「一番の狙いはオーバーワークによる故障やケガの防止です。体ができていない段階で無理をしすぎた結果、壊れてしまっては元も子もない。新人はキャンプ中盤の紅白戦で即戦力として使えるかどうかを見極められますが、紅白戦が終われば再びペースダウンさせる徹底ぶりです。清宮は開幕一軍デビューも取りざたされていますが、だからといって他の新人と大きくメニューを変えることはないはずです」
かつてのダルビッシュ(現ドジャース)や大谷も、1年目に一軍デビューしているものの、練習は土台となる体づくりが優先された。本格的なトレーニングやウエートで体を大きくすることに目覚めたのは1年目以降だった。何より球団は故障を避けたいのだ。清宮もある程度は助走期間が設けられるはず。広岡氏が指摘する身体面の本格的な強化はある程度、時間を置いてからになりそう。しばらくの間は「足が使えない寸胴体形」のままプレーすることになる。