平昌2冠ある スピードS小平奈緒の強さを元五輪代表が解説
「体のバランスの良さや、ブレード(刃)のマッチングが安定した滑りを生んでいます。ソチ五輪後、上半身、下半身ともバランスよく鍛えて体幹を強化したことで、滑る際に体の軸がぶれなくなりました。無駄な動きが減った分、タイムも伸びて、100メートルのラップタイムはソチ五輪までの10秒5~6から10秒1~2まで上がった。特に500メートルでは、最初の100メートルのスピードが後半の伸びにつながっている。1000メートルに関してもいえることですが、1500メートルにも挑戦していることでレース終盤もラップタイムは落ちず、持ち前のスピードを生かした滑りができています」
小平は500メートル、1000メートル、1500メートルの3種目に出場予定。1500メートルではW杯4連勝中の高木美帆(23)との一騎打ちも予想される。
「今季の高木は靴と氷が接地する時間が長くなり、体重移動もスムーズで効率のいい滑りができている。1000メートルは高木、小平のワンツーフィニッシュもあり、小平は500、1000メートル、高木は1500メートル団体追い抜きと合わせて2冠達成も決して不可能ではないと思う」(前出の土井氏)
スピードスケートの表彰式では連日、日の丸が掲げられそうだ。