TV・雑誌で協会を猛批判 貴乃花親方「大反論」の嘘と本当
これは明らかに貴乃花親方のウソ。もともと、両者は蜜月の関係だ。八角理事長(元横綱北勝海)がまだ理事長代行だった15年、小林元顧問がある会社の債券70億円を協会に購入させようとした。この時、元顧問を援護射撃し、八角理事長に債券購入を迫ったのが貴乃花親方だ。
元顧問が解雇されたときは、「なんで小林さんをクビにしたんだ!」と理事長室に怒鳴り込んでもいる。北の湖理事長の三回忌のくだりにしても、「挨拶」どころか、法要後の食事会で山響親方を交えて、1時間以上も3人で話し込んでいた。昨年の11月場所では福岡で2人が会っていたという目撃情報もある。その関係に、シンパの親方からも「失望した」との声が上がり、理事選の結末に大きく影響したのが事実だ。
■一門を乗っ取られ…
テレビでは「あまりに事実とかけ離れた報道が多すぎる」と閉口していたが、貴乃花親方自身の主張も、それこそ「事実とかけ離れた」点が多い。
だからなのか、放送ではつじつまの合わない点も少なくなかった。理事会で反論しなかった理由について「協会発表と違う事実を発表しても、混乱を招くだけ。逆に協会に義理を欠く」と、苦しい説明。11月場所中に謝罪に訪れた伊勢ケ浜親方と日馬富士を無視したことに関しては、「あそこで自分が出ていったら騒動になる」と言い、八角理事長からの電話を再三、無視したことも「電話で話す問題ではない」と、はぐらかした。