野手2試合目は3打数無安打に…“打者”大谷に「4つの壁」
昨季、MLB30球団の総本塁打数は史上最多の6105本だった。各打者がシフトの網の上を越そうと、意図的にフライを狙った結果といわれている。大谷はフリー打撃では大きな打球を放っているが、本番でもこれを実践することが結果を残す近道になるのではないか。
「厳しい内角攻めによる死球禍」も、想定しておいた方がいいだろう。
大谷は日本ハム時代の5年間で死球数がわずか4個。ある投手が「二刀流に挑戦する日本球界の宝に、おいそれとぶつけられない。大ケガでもさせたら国民を敵に回しますよ」と話していたように、日本独自の風潮がプラスに作用した側面もある。が、メジャーの連中にそんなことは関係ない。
■走者として注意する必要が
「メジャーでは打者に恐怖心を植え付けて腰を引かせるため、わざと死球をぶつける投手を『ヘッドハンター』と呼ぶ。かつてのペドロ・マルチネスやロジャー・クレメンスらがそうです。大谷は初戦で何度か内角を攻められて腰を引いていたが、今後もガンガン打つようなら故意にぶつけられることもある。イチローもメジャー1年目、ホワイトソックスとのオープン戦で2試合続けて死球を受けた。それでもイチローは内角攻めにひるまなかった。逆にベース寄りに立つことで死球禍を克服したが、大谷も対策を講じる必要があるでしょう」(米球界関係者)