教え子が揃って月間MVP 富士大野球部監督の強化指導法とは
9日、教え子2人が揃って月間MVPに輝いた。西武の山川穂高内野手(26)と多和田真三郎投手(25)だ。山川は昨年8月から年をまたいで3カ月連続の受賞。彼らを含めた5人のOBがプロの主力として活躍していることで、いよいよ富士大の知名度は上昇。最近はこれまで少なかった県内からの入部希望者も増えた。新興地方大学の秘密に迫る。
――猛練習を課している?
「いや、夕食の時間が決まっているので、今はA班は17時半~20時。あとは自主練です。うちは授業が優先。5限目があると、(練習を)始められるのが17時半になる。大学は単位を取らないといけない。文武両道で、まず単位を取って、そのほかの時間で練習するイメージです。休みの日は別にして、授業がある日の8時35分~17時25分は一切、練習していません」
――練習より授業優先、食事優先?
「寮の食堂が野球部専用ではないので、20時半までに食堂に入らないと閉まっちゃう。どうしても練習後の片付けが間に合わないときは、先に夕食を食べに行かせるときもあります。それでも、以前は2食だったのを3食にしてもらいました。(山川)穂高の(在籍していた)ときは昼食がなく2食でした。自主練後の食事は個人でやっていますね。炊飯器を部屋の中に持ち込んでご飯を炊いている選手もいます」