東京五輪に向け…侍ジャパン稲葉監督がすがる“大物”の名前
31日、横浜スタジアムでのDeNA対楽天戦を視察した侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)。この日は先発したルーキー東が2度にわたって打球が足に直撃しながら八回途中3失点という内容に、「左投手は非常に重要と感じている。ボールに当たっても(グラウンドに)出てきて、打たれた後でも自分の投球ができる気持ちの強さがある」とベタボメだった。
10月にU23大会、11月には日米野球を控えるが、見据えるのは2020年の東京五輪のようだ。2年後の選手の状態は予測不可能、未知数ではあるものの、それまでにできることがあるという。
親交があるイチローのマリナーズ会長付特別補佐就任について稲葉監督に聞くと、こう言った。
「(イチローに)またいろいろと相談したい。(打撃コーチとして戦った昨年の)WBCのときにもメールでアメリカの投手について相談したけど、やっぱり向こうの動くボールは課題なのでね。日本の選手はそこに苦労すると思う。とはいえ、メジャーでは動くボールは当たり前。それが普通に感じられるようにしていかないと。ジャパンでもアドバイザー? そうだね、本人の負担にならない程度に、どんどん話は聞いていきたい」
今は「生きた辞書」の作成が最優先。指揮官が経験していないメジャーの空気をできるだけ吸収し、世界で勝つチームづくりに役立てたいというのだ。