消えた乱闘文化…“仲良し選手”のプロ野球に一抹の寂しさ

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■「グラウンドは戦場」と言った“闘将”はかつて…

「プロ野球でも、かつては乱闘はよくあった。死球を受けた打者がカッとなって投手とバトルになるケースが多かったが、ひとつ間違えれば選手生命に影響する。それでも故意死球や報復の鉄拳を良しとする考えが監督にも選手にもあった。星野元監督が中日を率いていたとき、ある試合で先発投手が途中で降板し、ベンチ裏でシャワーを浴びていた。その時に乱闘が起きた。その投手がグラウンドに出てきていないことに星野元監督が気付き激怒。『シャワーを浴びていたから』という投手の言い訳に対し『バカヤロー、バスタオルを巻いてでも出てこい!』と怒鳴ったそうだ」(ベテラン記者)

 1月に他界した星野元監督は「グラウンドは戦場、ユニホームは戦闘服」というのが口癖だった。乱闘は選手の士気を高め、結束を強める。次の対決に新たなドラマが加わるから、ファンも楽しみが増す。血湧き肉躍る乱闘はプロ野球の醍醐味のひとつ。

 仲良し選手が増えたプロ野球はつまらなくなるばかりだ。

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