東京五輪開幕まで2年 “酷暑マラソン”に不参加続出の懸念
18日にスイスのローザンヌで開催された国際オリンピック委員会理事会で承認された五輪の競技日程は、男女マラソンのスタート時間を午前7時30分から7時に、競歩の男子50キロも午前7時30分から6時に変更された。
が、男女マラソンがスタートする午前7時の東京都心の気温は30度を超える日がザラ。昨23日も6時40分の時点で30.6度あった。猛暑の現状を知った海外選手が、「メダルよりも命が大事」と不参加を表明することは十分に考えられる。
■「競技生活に支障をきたす」
04年東京国際女子マラソン2位などの実績を持ち、07年世界陸上大阪大会6位の嶋原清子氏(現SWACスペシャルアドバイザー)も昨年、本紙のインタビューでこんな意見を述べていた。
「東京五輪ですから、世界の人に東京を知ってもらう良い機会です。でも、一番大事なことは選手の体です。秋以降の賞金レースが頭にある外国選手は厳しい夏の東京で健康を害することを懸念し、来てくれない可能性もある。そうなるとレースのレベルは下がります」