ブラジルに惜敗も…FW増矢のゴールから漂う“努力の香り”
なでしこジャパンは米国での4カ国対抗第2戦(日本時間30日午前5時20分キックオフ)でブラジル相手に1―2で惜敗した。ミスから生まれた2失点。それでも最後の最後で意地の一発を見せたのは、INAC神戸のFW増矢理花だった。
左サイドから阪口萌乃(アルビレックス新潟MF)が送ったクロスに飛び込み、頭でズバッとねじ込んだのである。
第1戦の米国戦でも途中出場から全力でゴールに向かい、ブラジル戦の前には「出たら必ずゴールする」(増矢)と決意していた。まさに有言実行のゴールだった。
ゴールへの嗅覚はU―17世代から別格。順調に成長を重ね、なでしこジャパンでもキャップ数は「24」。22歳でありながら、そこそこ重ねているほうだ。高倉麻子監督就任後、いつも増矢の名前があることにもう違和感はない。ただ、主軸の一員となるには、あと一歩というところから抜け出せていない現実もある。
ブラジル戦のゴールは代表5ゴール目。増矢のそれは、いつ見ても気持ちがいい。技術の高さを物語る鮮やかなゴールもあれば、体ごと押し込む泥くさいゴールもある。