代表キャップ2で初G 阪口萌乃の“ビックリ”がまた見たい
「イメージ通りにいき過ぎてビックリしました」
そう言って代表初ゴールに照れ笑いするのは阪口萌乃(アルビレックス新潟レディース)だ。
26日(現地時間)に米国、ブラジル、オーストラリアと戦う「4カ国対抗」がカンザスシティーで開幕した。初戦の米国戦で日本は2―4で完敗を喫したのだが、貴重な2ゴールのうちのひとつを決めた阪口は、この日が「代表キャップ2」という新鮮素材である。
しかも、ボランチが本業の彼女は初めて左サイドバックを担うことになった。当然プレーしながら「守備」を体得していくことになった。ぜいたくにも世界ランク1位の米国が練習台というわけだ。
「2歩目、3歩目がすごく速いんです。『なんだこりゃ!』ってビックリですよ」と初めて接する世界のトップレベルに圧倒された。それでも状況を見極め、わずかな隙を見つけて鋭く<差していく>ことを繰り返した。
悔やみきれない失点もあり、それは初ゴールの喜びをしのぐほど。しかし、あの米国のスピードを落とさせる――という大役を完璧にこなす場面もあったではないか!
また一人、まっさらな選手が現れた。驚くことばかりだったピッチで阪口は、周りを驚かせるプレーを見せた。
次はどんな“ビックリ”を運んできてくれるだろうか。
(フォトジャーナリスト・早草紀子)