甲子園ラッキーゾーン復活計画は阪神の貧打解消に追い風か
「ラッキーゾーン復活プラン浮上」
11日付のスポーツ各紙は、阪神の本拠地・甲子園で91年12月限りで撤去されたラッキーゾーン復活計画が浮上していると報じた。ソフトバンクのヤフオクドームにあるようなホームランテラスを作り、客席を増やすプランだという。
日刊ゲンダイは8月にこの計画が球団内で進行していることを報じた。この日、中日に逆転負けを喫するなど、阪神は甲子園で19勝29敗1分と大きく負け越している。
本塁打数はリーグ最少の74本。左中間、右中間が118メートルと12球団の本拠地で最も深く、右翼から左翼方向に「浜風」が吹くため、特に左打者は本塁打を打ちづらいとされる。仮にラッキーゾーンが復活し、左、右中間が狭くなれば、貧打解消の追い風になるかもしれない。
12球団の本拠地は、公認野球規則の範囲内で主催球団が地の利を生かすために「工夫」を凝らすことができる。
かつて落合監督時代の中日は、投手中心の守りの野球を強固にするため、毛足が長く、強いカールのかかった、ゴロが転がりにくい人工芝を導入。今もその流れは続いている。