巨人と西武のオーナーが示唆も…「監督続投要請」の吉凶
「選手は基本的に数字を出してナンボ。個人成績を残さないことには給料が上がらない。ひたむきにプレーしますが、それが勝ち負けに結び付くかどうかはチーム状況にもよる。状況次第でプラスアルファが加わることもあれば、逆にマイナスに作用するケースもある」
巨人、中日、横浜(現DeNA)などで投手コーチを経験した高橋善正氏(評論家)がこう言った。
去る12日、巨人と西武のオーナーが指揮官の来季続投を示唆。高橋監督も辻監督も今年で契約が切れるものの、来季も指揮を執らせることをほのめかしたのだ。
■必ずしも好意的とは限らず
13日現在、西武が首位なら、巨人は3位。ともにCS、日本シリーズがかかっている中でのオーナー発言は「チーム状況」をどう変えるか。選手個々の力に「プラスアルファ」をもたらすか、それとも「マイナス」に作用するか。
「監督の契約が今年限りとなると、マスコミが解任とか、次期監督候補はだれだとか、騒ぐ可能性がある。そういった雑音を封じるために球団のトップが先手を打ったと思いますが……」と、高橋氏がこう続ける。