巨人由伸監督「辞任の全真相」 決定打は鹿取GMとの軋轢
「事実上の解任とか、早くから後任監督を探していたとか、いろいろ言われているけど、オーナーが言ったように、読売も球団も由伸監督を辞めさせるつもりはなかった。野球賭博問題で世間が大騒ぎになっていた3年前、現役を続行するつもりだった由伸を、半ば無理やり引退させて、クリーンなイメージだからと巨人の監督という重荷を背負わせた。火中の栗を拾わせたという負い目がある。チーム内では、報じられている表向きの3年契約ではなく、『実質5年契約』という話も伝わっていた。球団が由伸監督に『それぐらい腰を据えてやって欲しい』と頼んだといいます」
しかし、由伸監督の意志は固かった。同オーナーが「非常に決意が固かった」と話したように、本人の気持ちを翻意させるには至らなかった。球団にとって、この辞意表明は想定外。緊急事態だけに、頼めるのは原辰徳前監督(60)しかいなかったというのが実情だ。
■フロントの補強策に強い不信感
実は由伸監督、当初から「ある決意」を固めていたという。さるチーム関係者が証言する。
「由伸監督は育ちがいい。良くも悪くもスマートで、執着しない性格。巨人の監督を『続ける』とも『辞める』とも言わないだろうと、周囲はそうみていた。しかし、実際は親しい関係者に『もし今年優勝できなかったら責任を取って辞める』と強い決意を明かしていたそうです」