FA炭谷加入で…G小林“正捕手剥奪”で年俸6000万円飼い殺し
巨人の小林誠司捕手(29)が3日、契約更改に臨み600万円アップの年俸6000万円でサインした。
今季は119試合に出場し、盗塁阻止率は3年連続セ・リーグ1位となる.341(44―15)。捕手として山口俊、菅野と年間2度のノーヒットノーランもリードした。
一方、打つ方は打率.219で規定打席に届かなかった。球団はこのオフ、西武からFAで炭谷を獲得。阿部も4年ぶりに捕手に復帰する。正捕手剥奪のような扱いにも「自分の力不足、自分の技術不足なところ、信頼を勝ち得ていないので、現実を受け止めて力をつけて勝負していきたい」と前を向くしかなかった。
昨年のWBCでは侍ジャパンの正捕手を務めたが、原監督の評価は気の毒なほど低い。炭谷の入団会見で指揮官は「キャッチャーは非常に重要。若い小林、大城、宇佐見、いいキャッチャーはいるが、日本一を狙うには時期尚早。真っ先に球団に『炭谷君をキャッチャーの一員に入れてください』と最初の願いを伝えた」と小林を若手扱い。セ球団編成担当者は「今の日本球界で打てる捕手なんて西武の森(打率.275)と広島の会沢(同.305)くらい。そもそも捕手が固定されているチームが少ないんだから。12球団で規定打席に届いた捕手だって森と阪神の梅野、ロッテの田村の3人だけ。ほとんどの球団が『小林にはあの鉄砲肩があるのに、もったいない』と舌なめずりしています」と言う。