18人流出し秋山も? 西武は日米球界の“草刈り場”と化した
むしろ誇るべき数字ではないか。
去る3日に西武の秋山(30)が契約更改交渉を行い、1500万円アップの2億3500万円プラス出来高でサイン。本人は笑顔だったが、冷や汗が止まらないのは球団だ。
秋山は来季が3年契約の最終年。メジャー志向が強い上に、順調なら来季中に海外FA権を取得する。そこで西武は新たな複数年契約を提示してクビに縄をつけようとしたものの、秋山はこれを固辞。
「まずは3年(契約)を全うしてから」と話した。
もっとも、それをうのみにする者は皆無だ。過去には牧田、浅村が移籍前年に複数年提示を拒否。牧田は昨年ポスティングでパドレスに、浅村は楽天にFA移籍した。
西武から他球団にFA移籍した選手は、実に18人。12球団トップの人数だ。松坂(現中日)や菊池など、ポスティングを行使した選手を含めれば、さらに数は膨れ上がる。
しかし、視点を変えれば西武が有望な選手をドラフトで獲得し、育ててきた証しでもある。かつては「寝業師」と呼ばれた根本陸夫管理部長の下、あの手この手で選手を獲得した経験が、いまも脈々と受け継がれている。