菊池雄星のボラス氏も 大物代理人と球団のただならぬ関係
ヤンキースと近い関係にあるのはエクセル・スポーツマネジメントのケーシー・クロースである。クロースはヤンキースのマイナーにいた元選手で引退後、代理人業に転じ、ジーターの代理人になったのを足掛かりにスター選手を大勢顧客に抱えるようになった。
ヤ軍の主要選手では現在、田中将大、グレゴリアス、ベタンセスの代理人を務めており、この3人の年俸は計47億円に達し、ヤンキースの年俸総額の27%を占めている。田中がクロースを代理人にしたのは、ヤンキースと近い関係にあることを考慮して選んだといわれている。また、クロースは、ボラスの顧客だったマーク・テシェイラやザック・グレインキーを自分の方に乗り換えさせるという荒業も見せている。
このほかタイガースとISEのマーク・ピーパー、パイレーツ、インディアンスとワッサーマン・メディアグループなどが密接な関係にある。
ワッサーマンと言えば松井秀喜の代理人だったアーン・テレムの名が思い浮かぶが、テレムは第一線を退き(ダルビッシュの代理人だけは継続)、現在はアダム・カッツが野球部門を取り仕切っている。