アジア王者鹿島にも世代交代の大きな波が押し寄せる
1975年の夏だったか、東銀座のティアスサナのドアを叩いた。
1部上場企業の役員クラス、サッカー好きの業界人、日本在住の南米出身者が、サッカーの映像を見ながらグラス片手にワイワイガヤガヤ。秋田出身の田舎モンには、まばゆいばかりの光景だった。
常連客たちが集まって草サッカーチームを結成した。ペルー代表と同じ「白地に赤色のたすき掛け」のデザイン。「草サッカーでも転がりまわってドロンコになるのはイヤだ」とわがままを言わせてもらい、背番号9を背負ってFWとしてプレーさせてもらった。
39歳のGK曽ケ端、MF小笠原がクラブW杯3位決定戦でプレーした。
そう遠くない将来、鹿島にも大きな世代交代の波が押し寄せる。スポーツカフェの先駆的存在だったティアスサナも、長い歴史に幕を閉じる。時代の流れをヒシヒシと感じつつ、ゲンダイ読者の皆さまが2019年、健やかに過ごせますようにお祈り申し上げます。