巨人の新リードオフマン吉川尚「途中交代3試合」の不可解
巨人の新リードオフマンが打ちまくっている。
元ドラ1で3年目を迎えた吉川尚輝(24)である。8日現在の打率.455、安打数15はともにリーグトップ。7日のDeNA戦では今季3度目の猛打賞となる3安打を放ち、もっか4試合連続安打中だ。
開幕から全9試合に「1番・二塁」で出場。出塁できなかった試合は一度もない。5割の高い出塁率で6勝3敗とスタートダッシュを決めたチームを引っ張っている。
並びはともかく、原監督は当初から2~4番までを坂本勇、丸、岡本と決めていた。それだけに、前後の「1、5番が重要」とし、吉川尚の名前を挙げて「抜けている。素晴らしい選手。非常に光っている」と期待。重要視した1番に抜擢した際には「吉川が先頭バッターになってくれることは、今季も含めて未来のジャイアンツにとって大きな戦力になると考えている」とまで語っていた。
そんな原監督の思惑が当たった。盗塁は1ながら、塁に出れば相手の脅威となる俊足。高い身体能力を誇り、中京学院大の先輩でもある広島の「菊池二世」の異名を取る。それなのに、点差が開くと、ベテランのようにベンチに下がる試合が目立っている。坂本勇、丸、ゲレーロといった年上の主力たちが出ているのに、若いリードオフマンがさっさと交代するのは不可解だ。しかも好調なのだから、なおさらである。9試合にスタメン出場しても途中で退いた試合は3。もちろん理由はある。