軽く虎狩りも油断禁物 Gドラ1高橋“脱チャレンジ枠”ならず
59年ぶりの快挙だそうだ。
巨人のドラフト1位ルーキー高橋優貴(22=八戸学院大)が4日、阪神戦でプロ初登板初先発。初回に2死一、二塁のピンチを招いたものの、5番の福留をスライダーで空振り三振に打ち取り波に乗った。試合前までチーム打率.184の阪神打線に対し、6回101球を投げ、4安打5奪三振1失点。岡本の2発、坂本勇の3ランなど味方の大量援護もあり、危なげなかった。球団の大卒新人の初登板初先発での勝利は、1960年の青木宥明以来となった。
東海大菅生から八戸学院大。昨秋のドラフトで外れ外れ1位で指名された。開幕ローテ最後の「6枠目」を同じ左腕の今村らと争い、何とか滑り込んだ。オープン戦の内容は今村の方が上だった。マリナーズ打線を抑えるなど、オープン戦の内容が良く、宮本投手総合コーチは「彼(今村)はどこか一角に入ってくる」と示唆したことで、スポーツ紙は「開幕ローテ当確」と書いた。
「これを『鶴の一声』でひっくり返したのは原監督です。昨季6勝の今村を中継ぎに回してでも、まずはドラ1ルーキーを入れたかった。就任早々に迎えた昨秋のドラフトで、外れ外れ1位で高橋を指名したのも、外れ1位で吉田輝星を指名しなかったのも原監督の意向だった。高橋が開幕ローテにも入れないのでは、自身の眼力が疑われる。ただ、ずっと高橋をローテで起用するかは別の話のようです」(球界関係者)