T・ウッズ劇的復活の裏に父親のプライドと大型契約50億円
「優勝直後に抱き上げた長男(10)と強く抱きしめた長女(12)は、強い時の父親を知らない。長女は08年の全米オープン優勝時は会場にいたが覚えていないという。15年大会では11年ぶりにパー3コンテストに参加し、2人の子供と一緒にプレー。本戦は17位に終わった。その後は腰痛に苦しみ、16年から2年間はメジャーをすべて欠場。2人の子供にとってウッズは、過去のレジェンドになっていた。『子供に強い父親の姿を見せたい』という思いがウッズの日々の支えとなり、この日はそれが現実となった。『子供が優勝を祝福してくれて父親としてうれしい瞬間でした』と言ったが、15回のメジャー優勝の中で最も感激した勝利になったに違いありません」
■年上ミケルソンの活躍も刺激に
カネに対する「愛」も力になったようだ。
ウッズの生涯獲得収入は18億ドル(約2015億円)に達したともっぱらだが、以前のように活躍しなければ高収入は維持できない。
「フロリダ州南東部のジュピターにある豪邸には4つのグリーンがあり、維持管理のためにキーパーも雇っている。プライベートジェットやヨットにかかる経費もバカにならない。以前はゴルフコースのデザインだけで4466万ドル(約50億円)ぐらいの稼ぎになったそうだが、成績低迷と同時にそれも激減。メジャー優勝で完全復活を印象づければ、以前のように大型契約の話が舞い込んでくると思っていたはずだし、昨年末に実際にそうなった」(米ゴルフ記者)