専門家が指摘し同情 松山苦戦続きは“クラブ浮気癖”も一因
■ミスを前提に組み立てる
世界ランクの上位選手でもフェアウエー(FW)を100%キープすることはできない。マスターズで復活優勝を果たしたウッズにしても4日間のFWキープ率は63%(56分の35)だった。
「私が米ツアーのプロと仕事をしていたとき、『ゴルフは基本ミスが出るもの。ナイスショットを前提にゴルフを組み立てると、調子が悪い時の崩れ方が大きい』とよく聞きました。常に最高のショットを求めればミスした時のショックも大きい。ウッズはリカバリーショットも非常にうまい。ミスが出るのが当たり前と思って日頃から練習しているからです。ただし、感性や性格は人それぞれです。『クラブに100%を求めず、許容範囲でよしとするべきです』と言っても、それができない人もいる。松山選手がそうなら高いプロ意識を感じますが、気の毒ではありますね」(高橋治氏)
とはいえ松山の場合、クラブに対する過剰なこだわりを捨てる努力をした方が「復活」は早いのではないか。