帰化決意の白鵬が狙う理事長の座 相撲界を待つ暗黒時代
帰化もまだなのに石浦、炎鵬、山口と内弟子を3人も抱えたのは、なし崩しに親方になるための布石だ。
そんな企みも協会にあえなく一蹴された。親方になるためには国籍を変更するしかなかったというわけだ。
■太いタニマチ
もっとも、白鵬はすでに引退後の準備に向けて、余念がない。内弟子を集めたのも、前述の理由に加えて、将来的な独立を見越してのこと。さらに協会理事長のイスを狙って、さまざまな“根回し”を行っているという。
「理事長になるためには、まず理事にならなければいけない。理事選で勝つには、票が必要不可欠。つまり、選挙で自分に投票してくれる親方を今から増やそうというのですよ。白鵬が考えているのは、同郷のモンゴル人力士を中心とした外国人親方閥をつくること。すでに、数人の親方が年寄名跡を取得するためのバックアップを受けていると聞いている。金銭的な援助もしているとか……」(角界OB)
白鵬は史上最多の42回優勝という実績もそうだが、カネという武器もある。なにせ、夫人の父親、つまり義父は「四国の山林王」と呼ばれる大金持ち。徳島県に莫大な不動産を所有しているという。太いタニマチも多い。