復帰は交流戦に延期も 巨人“菅野依存”で先発陣にシワ寄せ

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 腰の違和感で離脱中の巨人菅野智之(29)の復帰が、6月4日から始まる交流戦中になる見込みとなった。当初は6月1、2日に行われる中日戦のどちらかで復帰予定だったが、28日の阪神戦は雨天中止。5連戦の先発投手の頭数が揃ったことで、菅野の今週末の強行昇格は、ひとまずなくなった。

 とはいえ、首脳陣は菅野の復帰を最優先に先発ローテーションを決める。宮本投手総合コーチは前日、「(登板間隔は)詰め詰めでという感じ」と話していた通り、先発陣は中5日でのフル回転を強いられている。

 そうでなくても、巨人は先発陣がヘバっている。4月は14勝全てが先発の白星だったが、5月は9勝のうち先発は5勝。21日に登録を抹消されたエースには、一日も早く戻ってきて欲しいという台所事情がある。

 元巨人投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「通常通りに先発6人を揃えて中6日で回せばいいのに、菅野が離脱した影響から、阪神戦が雨で流れなければ、今週登板する先発陣は全て中5日だったわけでしょう。これでは責任感が強い菅野は焦りますよ。自分のせいで他の投手が酷使されるんですから。たとえ腰痛が完治していなくても、とても『もう少し時間が欲しい』とはとても言えません。2日に復帰する予定が、雨のおかげで4日からの交流戦に延期になり、数日間の猶予がもらえたとしても、腰痛は簡単には治らないもの。見切り発車をして再び痛めてしまうと、今度は長引くから復帰を急がせるのは危険です」

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