カネで優勝を買う巨人に独走を許す…セ5球団の末期的症状
■1カ月で13.5ゲーム
そんな巨人にセ5球団はいいようにやられている。そもそも、優勝はカネで買う――と言わんばかりの巨人に対し、本来ならば、そうはさせてなるものかと、目の色を変えてしかるべき他球団が、なす術なく負けてやっているのだから話にならない。
A級戦犯は、昨年までリーグ3連覇を達成した広島だ。交流戦前は3位だった巨人に4.5ゲーム差をつけて首位に立っていたが、交流戦で5勝12敗1分けと急失速。リーグ戦再開後も8日の中日戦に敗れ、引き分けを挟んで9連敗だ。最大13あった貯金はスッカラカンとなり、借金3で4位転落。首位巨人との差は9ゲームに開いた。わずか1カ月間で、巨人と広島との間に、13.5ゲームもの大差がついたことになる。
「広島は楽天とのトレードで右の内野手である三好を獲得したが、巨人に引き抜かれた丸の穴が大きく、本来の抑えである中崎の不振などもあり、昨年までの地力と勢いがない。チーム内では緒方監督の求心力が低下しつつある。6月30日のDeNA戦で全力疾走を怠った野間に、一、二軍の親子ゲーム(マツダ、由宇)の出場を命じ、一軍の9連戦中に二軍で3試合に出場させる懲罰です。こうした“恐怖政治”に選手は萎縮し、思い切ったプレーができなくなっているのです」(地元マスコミ関係者)