広島は泥沼10連敗…OB高橋里志氏&達川光男氏が“緊急提言”
■犠打は1本のヒットより勝れり
そして、広島OBで元監督の達川光男氏に聞くと、「取材相手を間違えとるんじゃないの? 広島の球団記録は1999年の13連敗。そのときの監督が誰かと言えば、わし、達川光男よ」と言いながら、こう続けた。
「この連敗中の11試合のうち、広島は9試合で先制点を奪われとるよね。チーム状態が悪い中、これではどうしても後手後手に回ってしまう。なんとか連敗を止めようと必死になっとる選手の気持ちも沈滞してしまう。やっぱり、先制点を取ることに集中することやと思う。先手を取り、自分たちのペースで試合をすること。投打の歯車がなかなか噛み合わない今は、攻撃で言えば走者が出ても併殺で好機を潰してしまうケースが多い。前日も初回に1番の野間が出塁しながら、続く安部の二直で併殺。この日の初回も野間が安打で出塁したものの、2番の菊池が遊ゴロ併殺に倒れた。野球界には、『1点が欲しいときの犠打は1本のヒットより勝れり』という格言がある。犠打がすべてではないが、進塁打や機動力を含めて、とにかく走者を得点圏に進めていく。当たり前のことではあるけれど、チーム状態が悪いときこそ、凡事徹底、基本に立ち返ってやるしかないと思う。リーグ3連覇を成し遂げたチームには、丸が抜けたとはいえ地力はある。先制点を取ることに集中していけば、必ずチームは好転していくと思う」
OBのゲキは広島ベンチに届くか。