10万円で誰でも代理人に 相次ぐ流出の裏にFIFAの規約改正
「バルサ時代の久保が引っ掛かった『18歳未満の国際移籍を制限するFIFAの規定』は、18歳になった途端に外れる。欧州クラブ側は才能あるタレントを早いうちに青田買いしておきたいから、U―20W杯に出た目ぼしい日本の若手にどんどん声をかける。うまくいけば少ない投資で大金を手にできるわけだから、いい商売なんです」(前出の関係者)
欧州クラブに選手を売り込む代理人も急増している。現在JFAの仲介人リストに登録されているのは267人(6月27日現在)。2015年3月までのFIFA旧規約では難易度の高い試験を受け、資格を取得する必要があったが、現在は仲介人登録を行った上で初回10万円を払い、それからは年3万円の登録費を払うだけで誰でも簡単になれる仕組みに変わった。それも海外移籍の活発化につながっている。
発足27年目を迎えたJリーグが、欧州サッカービジネスのうねりに巻き込まれている。その現実を認めざるを得ない時期を迎えている。