甲子園ドラフト候補「行きたい球団」「行きたくない球団」
「菅野さんは際立って凄い」
夏の甲子園は16日、17日でベスト8が出揃う。本紙は、プロのスカウトが熱視線を送った今秋ドラフト候補を中心とした選手に、行きたい(好きな)球団、行きたくない(嫌いな)球団について直撃。すると、人気球団、不人気球団が浮き彫りになった。
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「高校からプロ入り? 行きたいとは思いますけど、さらにもっと頑張らないといけないと思っています。ピッチングはもちろんですし、投げること以外のフィールディングや牽制、クイックも磨きをかけたいです」
こう話すのは、今大会ナンバーワン投手で、ドラフト1位指名が確実視されている星稜(石川)の奥川恭伸だ。
「好きな球団? プロ野球はあんまり見ないんですよね」と苦笑いを浮かべつつ、こう言った。
「指名していただけるのであれば、どの球団でもうれしいです。プロ野球選手はみんな凄い人だと思うし、凄い世界でやっていると思います。巨人の菅野(智之)さんが石川大会での投球を褒めていた? 菅野さんはその中でも際立って凄い。すべてのボールが一級品ですし、将来はああいう投手になれたらというのはあります。行きたくない球団? いや、本当にどの球団でもうれしいです」
中日や阪神が1位指名を検討しているが、奥川に近い関係者は「石川でもテレビ中継がある巨人や、育成に実績のあるパ球団がいいんじゃないの? と聞いても、本当にどの球団でもいいですって、と言い切るんです」と明かす。どの球団も安心して指名できそうだ。
高校屈指の捕手で、兄・勇輔がロッテ投手の智弁和歌山(和歌山)の東妻純平は「すぐにプロに行きたいです」と、こう続ける。
「好きな球団はソフトバンクです。個人的には内川選手や巨人の亀井選手が好きです。ここぞというところで打つイメージがあります。行きたい球団? パ・リーグは投手と打者が真っ向勝負するイメージがあります」