広島は自力V消滅も…今季は故障者激減でライバル戦々恐々
3連覇を達成した昨季はケガ人が続出。鈴木、丸(現巨人)、新井(昨季引退)が開幕早々に故障で離脱した。その教訓が生かされたのか、今季は肉離れや筋挫傷など、いわゆる筋肉系の故障による離脱者は皆無。2017年の右足首骨折から復活した鈴木はこう話す。
「(シーズンを続けていれば)もちろん、体は痛いですよ。でもそれはケガじゃないし、みんなその痛みの中でやっている。常に万全、完璧という選手は少ないと思います。痛みと張りの中でどれだけ力を出せるかが大事」
広島は00年に故障者が続出したのを機に、コンディショニング部門の改善に着手した。各分野に強い専門家を外部から招聘。MLBによる最新技術を取り入れ、数億円をかけて本拠地球場に最新式のトレーニング施設を造るなどのハード面も強化した。
16日は大瀬良が完投し、自力Vはなくとも、終盤の広島のしぶとさは侮れない。