星稜・奥川は評価うなぎ上り 佐々木超えの6球団1位指名も
「かねて、密着マークしていた中日や、甲子園のスター選手が欲しい阪神は垂涎の的。佐々木を評価していた巨人も、甲子園のヒーローという付加価値がついたことで、奥川に傾く可能性はある。ロッテ、西武も高く評価し、ソフトバンクもU18が開催される韓国に、スカウト全員を入れ替わりで派遣する。U18での佐々木や、秋のリーグ戦での森下(明大)の動向次第では、最大6球団程度の1位指名もあります」
中でもプロの評価を上げたのは、3回戦の智弁和歌山戦の投球だ。延長十四回165球を投じ、23奪三振で完投した。十一回には足をつりながら154キロを連発し、続く十二回は3者連続三振。延長十四回に150キロを投じる姿は鬼気迫るものだった。
「もともと投げ方や肩関節の柔軟性の点で、PL学園時代の前田健太(現ドジャース)に重ね合わせるスカウトが多かった。この夏は直球、変化球の球威、キレ、制球、すべてがレベルアップ。ときに、上から見下ろすようなマウンドさばきも見せた。田中将大(現ヤンキース)がかつて高校時代に見せた凄みが出てきました」(スポーツライター)